ローマ皇帝伝 上 (1) (岩波文庫 青 440-1)

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定価 840円
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この商品の感想

上巻はカエサル、アウグストゥス、ティベリウスの伝記
正直スヴェトニウスって高く評価されるほどのものだろうか?
気の向くまま筆の向くままどんどん思いつくままに話をつなげていくプルタルコス
に比べると、例えば、ここまでは伝記的事実を書いてここからは評判について書く
といったように全体のブロックわけが出来ているので、プルタルコスに比べると格
段に読みやすくはなっている。けど、大半が噂話と憶測と生な材料を混ぜ合わせた
(それがかえってこの本の資料的価値を高めてしまっているという皮肉な側面もあ
るが)いわば夕刊フジや日刊ゲンダイの政治記事レベルのことぐらいの内容でしか
ないのに。

少なくとも内容については最低でもタキトゥスと突き合わせる必要がある。

学術書への近道
カエサル⇒アウグストゥスと続く、パックス・ロマニウムを築いた2大巨頭のおはなし。

2000年を経た今でも依然として人気の高い2人を中心に語られる本書は、脚色で伝えられがちな 2人の動性を知ることのできる貴重な文献である。

訳文が難解なところもままあるが、そこはじっくり腰をすえて読んで欲しいところ。スエトニウスの本心が見え隠れしている。

カエサルとアウグストゥスはやはり天才だ!!

ゴシップ本?
 今回は,カエサル,アウグストゥス,ティベリウスの3人を扱っています。
歴史というよりは,個人の伝記としたほうがよいでしょう。よって,カエサルのガリア遠征,内乱などについても触れられていません。しかし,だからといって歴史的な価値がないというわけでなく,個人にスポット当てたがために一定の歴史観などに読者を引き込ませるなく,皇帝自身の姿に迫れるともいえます。これは,皇帝文書係をスエトニウスが役職としており,この仕事を生かして情報の収集に当たった事が大きいでしょう。ただ,アウグストゥスの趣味の所やティベリウスのカプリ島隠棲のところは,ゴシップ色がかなり強いです。そこんなところもこの皇帝伝の魅了といえるでしょう。

古代ローマ皇帝のエピソード集
上巻は、カエサル、アウグストゥス、ティベリウス。

各皇帝の祖先、偉業、世間の噂、死に様 を羅列しています。
作者は各皇帝に関する自分の意見を述べようとしているのではなく、また聞きの話を書き連ねている様子で、同じ人に対するエピソードでも印象の一貫しないこともしばしば。

街中の噂話の記録集にも見える。
当時の民衆の体感温度を伝えてくれる、とも言えるかも。
そういう意味では、治世は短いのに他の皇帝を圧して多くのエピソードを持ったカエサルは、やはり凄い。
カエサル本人にも牽引力があったのだろうし、カエサルの時代は良い意味で「口の軽い」時代だったのでしょう。

生き生きと描かれた皇帝たちの伝記
古代ローマの歴史家の書いた、皇帝たちの伝記。
スキャンダラスでセンセーショナルな表現で書かれた、伝記というより暴露本。
史実と噂を適度に交えて描かれたこの本を読めば、生身の人間としての皇帝像が浮かび上がってきます。
歴史書としての価値もありますが、古典慣れしていなくても十分読みやすい本です。原文の皮肉やユーモアを生々しく表現した訳文も秀逸です。

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