わたしのチベット紀行

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定価 1,680円
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この商品の感想

チベットについて知りたい人には・・・
自分にとってまったく未知の世界であるチベットに興味をもち、少しでもチベットについて知りたいと思って、この本を手に取りましたが、なんとなくそういう気持ちに水をさされてしまったような印象を受けました。

著者はチベットが大好きなようですが、その個人的な思い入れが強すぎて、個人的な繋がりがチベットにない人や、チベットのことをずっと思い続けていなかったような人、といったチベット初心者は足を踏み入れてはいけない場所のような、そんな印象を受けました。

またチベットにも友人が大勢いることが書かれていますが、そういう著者の特別な事情ばかりが書かれていると、ますます普通の人たちは、チベットに行くことに対して、劣等感のようなものを感じざるを得ません。

チベットのことを紹介した紀行というよりは、著者の個人的な楽しみや体験が書かれているに過ぎないような気がします。そういう本だということを知っていて読めば、それはそれでおもしろい本だと思いますが。

間違いだらけの考え
私がこの本を選んだのは、著者が私の大好きな椎名誠氏の奥様ということからでした。そして椎名氏の本の中で「妻がチベットへ旅立った」と何度も記述がありいったいどんな人なんだろうと思い探しました。たまたま旅行記が好きな私は『わたしのチベット紀行』というタイトルに惹かれて読んでみました。

今まで私はチベットに対して、著者も書いているとおり、メディアが与えたイメージしか持っておらず、すごく複雑な位置付けにあるということをこの本を通して知りました。

この本を選んだ皆さんの中で、流行でなんとなく興味本位によんでみたいという方は多分楽しめない内容だと思います。重い内容もあるし、すごく思念が通されている内容でもあります。

ですがチベットが好きでこれを選んだという方は是非読むべきです!

私もそういいながら読む動機はいいかげんなものでしたが、とても引き込まれました。現在のチベット、これからのチベット、チベットそのものについてもっと触れたくなりました。

次回は著者の『私と同じ黒い目の人』を読んでみようかと思います。こちらは写真といっしょに語られているようです。

チベットと一体化?
十代のころからチベットのあだ名を持っていた作者。何が彼女をここまでチベットに駆り立てるのだろう。おそらく、他の作品から察すると、彼女の正義感や人間を大事に思う心根なのだろうなと思う。チベットでは生きていくだけでも過酷な土地である。どうもそんな国ほど、人々は敬虔さや信念を持った生き方をしているのではないかと感じる。彼女がチベットの医者に診てもらうと、「あんたは怒っている」と言われたそうだ。そんな自覚はないのにそう言われた、でもきっとこの日本に生きていると知らずにそう言う心持ちになっているのかも知れないという。   

鳥葬の場面にも立ち会うがその日に至るまでの風習やこころがけがあり、読んでいる我々まで神妙な、敬虔な気持ちになってくる。    今までに無!かった「暮しに入り込んだチベット」が得られるすばらしい本である。

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