エンデュアランス号漂流 (新潮文庫)

エンデュアランス号漂流 (新潮文庫)
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定価 820円
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エンデュアランス号漂流 (新潮文庫)
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この商品の感想

感動の実話
これは、アムンゼンやスコットの影に隠れているけれど南極大陸横断の冒険に出かけた
男たちの奇跡の実話です。
サー・アーネスト・シャクルトン率いる総勢28人の男達。彼らは17ヶ月の間、
ろくな装備もなく、流氷にのって漂流し、その後は手漕ぎの帆船で南極の荒海を
乗り越えて、さらに登攀不可能といわれた3000メートル級の凍った山を越えて
生還を果たしました。

彼らに降りかかる様々な試練は、読んでて息苦しくなるほど壮絶です。
1914年の出来事ですから信じられないくらいお粗末な装備。
南極にいくのにバーバリーの防水コートなんか着てたり。
寒さで凍傷になったり水ぶくれが手のひらにできたら、それが凍って皮の下に
小石が入ってるような状態になったり。
読んでて痛い本でした。でも、やはり一人の死者も出さずに生還したラストは
感動的です。
文章は淡々としていて、それが胸に迫りました。


よくこの過酷な状況下で生きられたものだと感動
 南極の氷に閉じ込められた28人が,17か月後,1人の死者も出さずに生還する――そんなバカなことがあるかと半信半疑で読んだが,実話らしい。
 氷に閉ざされた船の中でひたすら氷が解けるのを待った10か月間。船を放棄したが,移動もままならない状況下,氷盤の上でキャンプした3か月間。何日も寝ることすらできずにボートで移動したり,ようやく人が居るサウスジョージア島に着いても,峻険な山野を横断しなければ助けを求めることができない……。
 食料も,アザラシやペンギンを仕留めることができる間は一応潤沢だが(アザラシの脂肪があれば,火を燃やすこともできる),それが途切れると……

《さらにマクリンに対し,犬の餌用に取り置いたくず肉の中から食べられそうなものを取り出すよう指示した。マクリンは”臭いが強すぎてどうしても食べられそうにない”ものを除き,残りほとんどすべてを取り出した。マクリンは書いている。<残念ながら,近いうちにアザラシをしとめられないと,このくず肉を生で食べることになる>。》(213頁)

 本当に,よく生還できたと驚きである。

蛇足
 他のレビュワーの記事を読めばよい。コレは蛇足である。

「奇跡の生還」その言葉がこれほど似合うノンフィクションはないだろう。

「奇跡」に感動を覚えない人間もいない。

    もし今時間があり、人間の起こした奇跡を見たければ、読むべきだ。

個人的には最後の方、「安全ピン」のくだりが非常に好きだ。尊厳というものを感じさせる。

小説より奇なり
面白い本は徹夜してまで読んでしまうものだが、この本はその類いのもの。これが作り話であるなら説得力を持たない陳腐な小説で終わっていただろうが、実際に経験してきたものを描き出しているので現実的で臨場感あふれる。特にメンバーの精神状態などを見ると、極限状態の人間がリアルに描かれている。

南極横断に出かけた男たちの船は途中で沈没し、そしてその後には幾度の試練が待ち受けており、最後にはそれをすべて乗り越えて全員が生存する、という結論を知っていたとしても、この本の面白さは何も失われない。読めば必ず徹夜してしまいます。「そうか、ヒトは南極でおよそ2年もの間、野宿で生活できるのか」。

日本語訳もとても自然であり、著者だけでなく訳者も評価したい。

凄すぎる!!!
 こんなことが本当にありうるのだろうか!?読み終わった後、しばらく声が出ず、目を閉じて静かに心に沸き起こる感動に酔っていました。エンデュランス=Endurance忍耐。まさに、忍耐の連続。数々の困難に立ち向かう気力。全てが素晴らしい!!!
 読むだけで、力が与えられ、勇気がみなぎり、強く生きて行こう決意したくなる本です。

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