匈奴―古代遊牧国家の興亡 (東方選書)

匈奴―古代遊牧国家の興亡 (東方選書)
匈奴―古代遊牧国家の興亡 (東方選書)

定価 1,575円
新品 1,575円から
中古 800円から
匈奴―古代遊牧国家の興亡 (東方選書)
アマゾンのページを見る

この商品の感想

古代ユーラシア覇者の実態を考究
 はるか古代、西にはローマ帝国が、東には秦漢帝国があったように、欧州にはゲルマン諸族が跳梁し、東亜には匈奴が跋扈していました。前3世紀頃から200〜300年間に亘ってユーラシア大陸に覇を唱え、漢高祖をもあわやの間際まで追い詰めたのが正に匈奴です。
 彼らの活躍は、その後の突厥・契丹・鮮卑・蒙古・女真などによるユーラシア制覇のさきがけをなすものであり、その社会的実態や中原との交渉パターンなどには尽きせぬ興味を感じさせるものがあります。また、北匈奴の一部は後にフン族となって欧州民族大移動の原動力となったとの説もあり、浪漫的心情を刺激するものすらあります。
 本書は、冒頓単于以来の匈奴の勃興や両漢帝国との和戦両面に亘る交渉の歩みを追いつつ、併せて当時の匈奴国家の社会的・政治的・文化的実態に迫ろうというものです。内外の研究成果を幅広く持ち寄った上、これを一般向けに平易に咀嚼しようとしています。一般向けの概説書で専ら匈奴について正面から扱う本は珍しく、そういう意味で貴重な一冊です。
 マイナーな人名・称号が目白押しであり、決して読みやすい本ではありませんが、匈奴の実態に関し、どこからどこまでが解明されており、どこから先が分からないのかを整理するという意味で、良い本だと思いました。

関連商品

遊牧民から見た世界史―民族も国境もこえて (日経ビジネス人文庫)遊牧民から見た世界史―民族も国境もこえて (日経ビジネス人文庫)
五胡十六国―中国史上の民族大移動 (東方選書)五胡十六国―中国史上の民族大移動 (東方選書)
漢帝国と辺境社会―長城の風景 (中公新書 (1473))漢帝国と辺境社会―長城の風景 (中公新書 (1473))
古代中国と倭族―黄河・長江文明を検証する (中公新書)古代中国と倭族―黄河・長江文明を検証する (中公新書)
スキタイと匈奴 遊牧の文明スキタイと匈奴 遊牧の文明
Hitonomori co ltd.