DNAでたどる日本人10万年の旅―多様なヒト・言語・文化はどこから来たのか?
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DNAでたどる日本人10万年の旅―多様なヒト・言語・文化はどこから来たのか? 定価 2,415円 新品 2,415円から 中古 2,200円から |
この商品の感想
日本列島への人類の多様な移動ルートを推定
主にY染色体のDNA系統樹を使って、現世人類の日本列島への多様な移動ルートを推定している。旧石器時代、縄文時代、弥生時代、それ以降の4つ程度の移動の波を想定し、各々を異なるDNAタイプの人集団と関連付け、日本人の成り立ちを説得力ある形で提示している。DNAだけでなく、考古学、言語系統の知見を含めて、異なる文化を持つ人集団の移動を描き出している点が非常に興味深い。例えば、長江文明を担った人たちが北東と南方へ逃れたという仮設などがおもしろい。ミトコンドリアDNA系統にほとんど言及していない点が残念だが、「日本人になった祖先たち」(篠田謙一、NHKブックス)と合わせて読むと補える。
日本人のルーツと同時に未来への指針を求める
日本人起源論は数あれど、現時点での一つの到達点を示した一冊。著者は医学系の方だそうだが、人類学、考古学、歴史学、言語学もよく勉強されており、参考文献の多さによく表れている。
これらの知見を総合的に統一し、日本民族の形成のストーリーを描き出す。大筋において、首肯できる点が多い。しかし、引用が多すぎたり、詳細な点においては十分な諸説のすり合わせ・突き合わせ・検討がこれからという点も見受けられるように思われる。
特に印象に残ったのは日本民族・文化の多様性を指摘している点や、21世紀の指針をアイヌ民族の生き方に求めている点、共生の原理を推進している点である。本書における最大のメッセージはこれらであるのかもしれない。
DNA研究・考古学・言語学の知見を統合して日本人の歩みを再現
分子生物学の最先端、DNA多型分析の研究が進んで、日本人のDNAが世界的に類をみないほど多様であることが明らかになった。本書は、それがいかにして成立したのか、人類の移動の歴史を追跡することで解明。そしてDNAの多様性がいかに言語と文化の多様性を育んだのか、それが現在まで維持されてきたことの意義は何かを考察する。DNA研究、考古学、言語学など、各分野で日本人のルーツをさぐる研究はさかんだが、それらの知見を統合してひとつの仮説を提唱する本書のような研究はきわめて少ない。また、難解な学術成果をとてもわかりやすく解説しており、日本人の起源論や日本文化論に関心のある方にお薦めの一冊である。読売新聞紙上で福岡伸一氏(『生物と無生物のあいだ』の著者)も絶賛。
主にY染色体のDNA系統樹を使って、現世人類の日本列島への多様な移動ルートを推定している。旧石器時代、縄文時代、弥生時代、それ以降の4つ程度の移動の波を想定し、各々を異なるDNAタイプの人集団と関連付け、日本人の成り立ちを説得力ある形で提示している。DNAだけでなく、考古学、言語系統の知見を含めて、異なる文化を持つ人集団の移動を描き出している点が非常に興味深い。例えば、長江文明を担った人たちが北東と南方へ逃れたという仮設などがおもしろい。ミトコンドリアDNA系統にほとんど言及していない点が残念だが、「日本人になった祖先たち」(篠田謙一、NHKブックス)と合わせて読むと補える。
日本人のルーツと同時に未来への指針を求める
日本人起源論は数あれど、現時点での一つの到達点を示した一冊。著者は医学系の方だそうだが、人類学、考古学、歴史学、言語学もよく勉強されており、参考文献の多さによく表れている。
これらの知見を総合的に統一し、日本民族の形成のストーリーを描き出す。大筋において、首肯できる点が多い。しかし、引用が多すぎたり、詳細な点においては十分な諸説のすり合わせ・突き合わせ・検討がこれからという点も見受けられるように思われる。
特に印象に残ったのは日本民族・文化の多様性を指摘している点や、21世紀の指針をアイヌ民族の生き方に求めている点、共生の原理を推進している点である。本書における最大のメッセージはこれらであるのかもしれない。
DNA研究・考古学・言語学の知見を統合して日本人の歩みを再現
分子生物学の最先端、DNA多型分析の研究が進んで、日本人のDNAが世界的に類をみないほど多様であることが明らかになった。本書は、それがいかにして成立したのか、人類の移動の歴史を追跡することで解明。そしてDNAの多様性がいかに言語と文化の多様性を育んだのか、それが現在まで維持されてきたことの意義は何かを考察する。DNA研究、考古学、言語学など、各分野で日本人のルーツをさぐる研究はさかんだが、それらの知見を統合してひとつの仮説を提唱する本書のような研究はきわめて少ない。また、難解な学術成果をとてもわかりやすく解説しており、日本人の起源論や日本文化論に関心のある方にお薦めの一冊である。読売新聞紙上で福岡伸一氏(『生物と無生物のあいだ』の著者)も絶賛。
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