歴史と遺跡の旅
![]() | Breaking the Maya Code (Ws) (First Run Features) 近日発売 予約可 | ¥ 2,796 |
私がホンジュラスのマヤ遺跡、コパンを訪ねたのは1980年から82年でした。
その頃まだマヤの文字は誰も解読しておらず、また後にコパン遺跡のピラミッドの下で発見される王墓のことも知られていませんでした。
時は流れ、なんとマヤの文字は解読され、文字で埋め尽くされたコパン遺跡は雄弁に過去を語り始めました。私が見た時には単なる装飾が施された台だと思われたものが、実は初代の王から代々の王を記した重要な碑だったり、もう一度コパンの地を訪れたくなりました。
しかしこの本、読み物としても一級品です。古い観念にとらわれて若い研究者の研究を否定し続ける権威者。そんなアメリカの状況からか、最初に解読の糸口をつかんだのは現地を見たこともない当時のソ連の科学者だった、というのも興味深いところです。
マヤ文字の解読を取り巻く人間模様。それもまたこの本の醍醐味のひとつです。ただし、批判された権威者の側の人たちは当然面白くないようで、アメリカのアマゾンのサイトで読者の書評を見てみたら、この本のことをこてんこてんにこき下ろしている書き込みもありました。
マヤ文明に興味のある方ならぜひ読んでみてください。
日本語版が出ているかどうかはしりません。

