足助の飯盛山城

 愛知県豊田市足助(旧足助町)にはいくつかの山城の跡があります。12世紀後半にこの地を拠点とした足助氏が築城したのが、真弓山にある足助城と、その西側の飯盛山にある飯盛山城です。

 飯盛山の麓は紅葉の名所、香嵐渓として名高く、また足助の町も、旧飯田街道(通称塩街道)の宿場の名残をとどめた古い町並みが魅力的で、祭りなども良く知られています。

 ところが、飯盛山城の方は、城郭らしいものもない古い城であるせいか、ほとんど知られていません。私も足助を訪ねてみて「え、こんな歴史があったの」と初めて知ったのが実のところです。

 インターネットで調べましたが、飯盛山城の歴史を詳しく書いたサイトはほとんどありません。公式サイトはもちろん存在しませんし、足助の観光ガイドにも名称が触れられている程度です。唯一見つけた詳しい情報が載っているサイトがこちら。ぜひ参考にしてください。

写真は現在ある香積寺というお寺の山門です。その両脇にあるのが飯盛山城の土塁。実際には飯盛山全体に曲輪が配置されていたようですが、素人目にもはっきりと遺跡と確認できるのはこの土塁でしょうか。香積寺はかつて足助氏の居館があった場所に立てられているそうです。

少しはなれたところから山門と土塁を見るとこのような感じ。大きな土塁が横に伸びていることがわかります。

現地に設置された飯盛城跡の碑。県指定史跡の碑です。これがなければ、誰もここに山城があったことには気がつかないことでしょう。

香積寺自体もさほど古くはないものの由緒ある寺で、寺の裏山には写真の十六羅漢をはじめ、歴代の足助城主の墓や、二条良基の物と言い伝えられる装束塚があり、宝篋印塔と五輪塔が設けられています。

さらに飯盛山山頂には平安時代に作られたといわれる経塚もありますから、城ができる以前から重要な場所であったことがうかがえます。

このあたりの資料としては、飯盛山近くの城山城に関する報告書に少し触れられているので参考になります。

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