滋賀県松尾寺遺跡

滋賀県米原市醒ヶ井地区の松尾寺山の上にかつてあった松尾寺。その起源は平安時代にまで遡るとされています。天台宗の寺として僧兵も抱え戦国時代には栄えていましたが、織田信長の比叡山焼き討ちに先立ち、尾張美濃から比叡山に向かう途中にある天台宗の寺として、比叡山に先立って織田信長によって焼き討ちされた歴史もあるとか。

その後、再建されたものの、次第に勢力が衰え、昭和に入ってから廃寺となり、本堂は朽ち果てました。現在松尾寺は、本堂だけが麓醒井の養鱒場近くに再建され、本尊などが安置されています。

山の上には本堂や鐘撞堂などの礎石や、重要文化財の九重石塔が残り、かつての栄華をしのぶことができます。松尾寺遺跡の訪問記はこちらに詳しく記してあります。

松尾寺九重石塔
松尾寺九重石塔

各務原市 野口館跡

ある時何気なく岐阜県各務原市のあたりをGoogle Mapで見ていると、「野口館跡」というのを見つけました(ここです)。館跡ですから、どなたかのお屋敷のあとかと思って調べてみると、「中世の城」「土塁と堀が残る」などなど。うん?これは戦国時代前の砦のようなものではないですか。

周辺の山々には山城の跡が数多くありますが、野口館跡があるのは完全な平地。かつては畑地の中だったように思われます。今は宅地化が進んでしまっていますが。

最寄りの名鉄駅から歩いて30分弱。現地に行ってみると立派な堀と土塁が。思ったより大きな土塁です。でも、現在も個人宅として使用されており、堀の外側少し離れて柵が設置されているため近づいて詳細に見ることはできません。

文化財などに指定もされていないようで、案内板らしきものも皆無です。各務原市のサイトだと、「野口町中世館跡」として、文化財保護法上の「周知の埋蔵文化財包蔵地」(いわゆる遺跡)となっているとのこと。しかし、地権者の同意が得られず、文化財指定がされないままであるとか。惜しいですね。

野口館跡
野口館跡

ついに来ましたアンコールワット

長年のあこがれであったカンボジアのアンコールワットについにやってきました。まずは動画から。これは中央回廊付近を第二回廊あたりから撮影したものです。中央の塔は実際に見ると、もっと高く見えます。アンコール遺跡の写真はこちらに。遺跡ごとに整理して掲載してあります。

アンコールワットはヒンドゥー教の寺院ですが、やはりインドネシアのプランバナンに似た雰囲気があります。

Angkor Wat Tour from here.

シカン文明の発見者島田泉

子どもたちを図書館に連れて行った時に、ふと一冊の本が目にとまりました。題名は「黄金の大仮面とおどるガイコツ アンデス文明を書き換える日本人考古学者 島田泉」です。小学校中学年以上と書かれた、漢字にはすべてルビがふられた子ども向けの本です。

ペルーやボリビアでインカ、プレインカの遺跡はいくつか訪ねたことがあります。この本に紹介されているのはプレインカ文明の一つ、シカン文化の発見の経緯と、それに携わった日本人考古学者の物語です。シカンという名前は聞いたことがありましたが、詳しいことは今まで知りませんでした。もちろん、その発見に日本人がかかわっていたことも知りませんでした。1994年に日本各地で展覧会が開かれて紹介されていたそうですが、その頃は日本にいませんでしたし…

話としては、高校生くらいからアメリカに渡り、アメリカで考古学者になった島田泉さんの物語ですが、シカン文化そのものも、発掘者の人生と同じくらい魅力的に描かれています。

専門書を読むと、往々にして大人が読んでも難し過ぎるくらいですが、子ども向けの本ですと要点がコンパクトにまとめてあり、しかも人間ドラマも描かれていて楽しく読めます。

実は、シュリーマンの話もそうですし、ツタンカーメン王の墓の発見もそうですが、結構考古学には人間ドラマも発掘の陰に潜んでいます。最近読んだ本ではマヤ文字解読の物語も面白いものでした。

プランバナン ジャワ島のヒンドゥー教遺跡

プランバナンはボロブドゥールほどには知られていませんが、やはり同じインドネシアのジャワ島にある石造建築群の遺跡です。

ボロブドゥールは仏教遺跡ですが、プランバナンはヒンドゥー教遺跡。時代はプランバナンの方が一世紀ほど新しいようです。それでも、レリーフや、彫刻のモチーフなどには共通点が見られます。

プランバナンのシバ寺院

地震で何度も被害を受けており、中央のシバ寺院は、崩れる危険があるため立ち入りができません。

プランバナン遺跡

プランバナンはボロブドゥールほどのボリューム感はないですが、高さはボロブドゥールよりも高く、迫力があります。ぜひ訪れたいですね。

プランバナンの写真はこちらにも掲載してあります。

ボロブドゥール ジャワ島の世界遺産

次男はなぜか遺跡が好き。テレビで見たボロブドゥールにも興味を持っていたようです。

ボロブドゥール

インドネシアへ行くと言ったら「ボロブドゥールも行きたい!」と次男にせがまれて、世界遺産のボロブドゥール遺跡にやってきました。

インドネシア・ジャワ島のボロブドゥール

左右の色が黒っぽいのは、複数の写真を合成して一つにしたため。反対側から見ると、下の写真。

ボロブドゥール

ボロブドゥールの凄いところは、大きさよりも何よりも、レリーフをはじめとするデザインにあると思います。

第一段の外側には、釈迦が輪廻して人間になる以前の寓話が彫られています。

釈迦の前世(亀)

第一段の内側は、釈迦の生涯です。以下はルンビニの園での釈迦の誕生シーン。

釈迦の誕生シーン

最上階は天上界でシンプルなデザインの中にストゥーパが並びます。

ボロブドゥール最上階

ボロブドゥール全体ではどうやら大きな曼荼羅になっているようです。このように文字を一切使わずに絵や建築設計で仏教の教えや世界観を表現しています。

ボロブドゥールの建設は8世紀と言われていますが、その頃にこんな壮大なものを設計できる能力がある人がいたのが驚きです。

ボロブドゥールの写真はこちらにアップしてあります。

バリ島最大の石窟遺跡グヌン・カウィ

バリ島最大の石窟遺跡グヌン・カウィは、11世紀頃に作られたもので、ヒンドゥー教以前の遺跡と言われています。もっとも現在ではヒンドゥー教の寺院として利用されていますが。

グヌン・カウィは谷底なので数百段もの長い階段を下ります。帰りはこれを登り返すことになります。

グヌン・カウィは谷底なので数百段もの長い階段を下ります。

でも下っていく両側は、棚田が広がる美しい風景で、飽きることはありません。

田園風景

岩山を掘りぬいた門を抜けるとグヌン・カウィです。

岩山を掘り抜いた門

これは王妃の陵墓。と言っても、実際の墓ではなく、記念碑のようなもののようです。

王妃の陵墓

王の陵墓は谷を挟んだ反対側にあります。下の写真はわかりにくいですがパノラマになっており、木が多い真中に谷が流れていてその向こうに王の陵墓、右はじは対岸に渡る橋です。画像をクリックすると拡大写真が見れます。

グヌン・カウィのパノラマ

対岸にはヒンドゥー教の寺院が作られています。

グヌン・カウィ寺院

石窟への入り口。ここへ入るには靴を脱ぎます。本来ヒンドゥー教の遺跡ではないはずですが、今でも神聖視されているようです。

グヌン・カウィ石窟への入り口

中にはインドのエローラ寺院のような、岩から掘り出した建物があります。スケールではエローラと比較になりませんが、インドの影響が見られる、ということのようです。

岩から掘り出した建物

王陵。

王陵

他のグヌン・カウィの写真はこちらにあります。さらなるグヌン・カウィの情報はこちら。

ティルタ・ウンプル バリ島の聖水

ウブドゥからさほど遠くないタンパクシリンという場所に、ティルタ・ウンプルというお寺があります。ここは西暦900年代に泉が発見され、それ以来、聖なる泉、沐浴場として使われてきた場所。

水を汲みに来た人々

この日は儀式のために水を汲みに来た人たちが多く、周辺は大混雑。

ティルタ・ウンプル入り口の木

入り口には大きな木が。

ティルタ・ウンプルの沐浴場

沐浴場。祭りの準備のためか、大勢の人が沐浴に訪れていました。

ティルタ・ウンプルの泉

写真ではわかりませんが、水底から大量の水が湧き出しています。これが聖なる泉です。

ティルタ・ウンプルの他の写真はこちらにあります。