歴史と遺跡の旅

ペルー・マチュピチュこのサイトは一遺跡ファンが運営しています。世界遺産になっているいないに問わず、世界中の遺跡の紀行文を中心としています。

世界遺産関連のfacebookページ 始めました。また今後の更新はブログを中心に行っていきたいと思います。

今までにアジア、ヨーロッパ、アフリカ、ラテンアメリカなど各地の遺跡を旅してきました。世界遺産に指定されているような、超有名な遺跡でいまだ訪れたことがない場所も数多いですが、一般には知られていない遺跡にも足を踏み込んでいます。

最初に訪れた有名な遺跡は中米ホンジュラスのマヤ遺跡コパンでした。グアテマラにあるザクレウというほとんど無名の遺跡を訪れたことがある一方で、ティカルやメキシコのユカタン半島のマヤ遺跡は訪れていません。アフリカ・ケニアにあるハイラックス・ヒルやオロギセリ遺跡は見ていても、ジンバブエに行ったことがあるにもかかわらず、グレート・ジンバブエは見ていません。

私の世界の遺跡への旅行は、海外への赴任に伴い、デジタルカメラがなかった1980年から始まっています。ですから古い写真を探し出してスキャンしたり、当時の状況を思い出して記事を書いたりするのが一苦労。なかなか情報を追加できないのが現状です。左側メニューで(編集中)と書いてあるのは、実際には写真探しに苦労している段階のものがほとんどです。掲載を始めた国であっても、まだ編集が終わっていない遺跡があります。

なお沖縄(琉球)の遺跡は日本国内の遺跡とは歴史が違いますので別にまとめています。

コンテンツを増やしてから遺跡や歴史、世界遺産や遺跡を訪れる旅行がお好きな方のための掲示板を設置する予定ですが、いつの日のことになるか…。

遺跡への思い

私が遺跡や歴史に興味を持ち始めたのは多分小学生の頃だと思います。図書館で本を借りて読んだスウェン・ヘディンがロプノールを探し、ローランの遺跡を発見するさまよえる湖の話にわくわくしたものです。

そう、最初は歴史と言うよりも、「冒険譚」として、史実を知りたいと言うより、遺跡を発見するドラマに魅せられていたように思います。その意味ではトロイの遺跡を発見したシュリーマンの伝記なども、どきどきものでしたね。

ロゼッタストーンを使ってエジプトのヒエログリフ(象形文字)を解読した、シャンポリオンの物語も大好きです。ローランの遺跡も、トロイの遺跡もまだ訪れていませんが、ロゼッタストーンは大英博物館で実物を見ました。

多分、私自身が遺跡や博物館に足を踏み入れる時、そうした先人たちの気持ちを追体験したいと思っている部分があると思います。観光地化が進んでいない海外の遺跡だと、まだインディー・ジョーンス気分になれるところもありますしね。宝はもう見つかりませんが。

遺跡や、過去の遺物を目にし、足を踏み入れると、過去に生きていた人々、そして遺跡や遺物を掘り出した人々への興味が湧いてきます。単なる「物」ではなく、人々の世界観、生活観、そして思いを勝手に推し量るのが遺跡訪問の醍醐味ではないかと思います。

遺跡とは何か?

ウィキペディアによりますと遺跡の定義は以下のようになっています。

遺跡(いせき)は、過去の人々の生活の痕跡がまとまって面的に残存しているもの及び工作物、建築物、土木構造物単体の痕跡若しくはそれらが集まって一体になっているもの又は施設の痕跡をいう。

この定義だと過去の人々の「痕跡」が遺跡ということになります。もちろん日本の縄文時代のものであればこの定義でかまわないでしょうが、実際はそれほど簡単ではありません。

イタリアにはローマ時代の遺跡があります。既に遺構となって現在では廃墟のような状況になっている建築物もありますが、中にはローマ時代から延々と現在まで使用されている建物もあります。定義どおりの遺構だけを対象にすると、こうした建物はこのサイトの対象ではなくなってしまいます。

実際にはこうした現在も使われている古い施設には、それなりの歴史があり、非常に面白いものですから、遺功だけを取り上げていたのでは片手落ちになります。

というわけで、このサイトのタイトルは「遺跡と歴史」となったわけです。遺功にはそれぞれの遺功の持つ空気があります。その一方で現在も生活や信仰の場として使われている施設には、生きた歴史があります。

そうした魅力を少しでも伝えられたら、と思います。

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