ティワナク遺跡
ティワナク遺跡はティティカカ湖のボリビア側からあまり遠くないところにある古い遺跡です。ユネスコの世界遺産にも指定されています。紀元800年以前のものだそうですから、有名なペルーのマチュピチュよりもはるかに古い、プレインカ時代のものです。
ティワナクには多くの建物がありますが、この写真の奥にあるのが大きなピラミッドです。残念ながらスペイン人によってかなり破壊され、現在は土の山のようになっています。
これは発掘されたピラミッドの基部です。元々は石を積んで作られていることがわかります。排水施設まで完備していたようです。
これはピラミッドの頂上部。右側の池はかつては星を写して観察するためのものだったそうです。奥に並ぶ石は不思議なことに磁気を帯びていて、近くだと磁石が狂ってしまいます。
これがちょっと離れたところにある現在のティワナクの町です。ピラミッドなどの石はこの町の建設にも使われました。
現在残る建物の中で一番印象的なのは半地下神殿でしょうか。ここの真ん中には不思議な石像が立っています。手などから多分女性像、大地の神パチャママではないかと思われているようです。
神殿の壁はこのように石が組んで作ってあります。所々に飛び出しているのは顔です。沢山あります。
顔のギャラリーです。上から二番目のはコカを噛んでいるのではないか、と言われているそうです。
これはピラミッドの上から半地下神殿を見たところ。小さなものであることがわかります。上のほうに見えている線は、伝統的な灌漑方式を利用したジャガイモ畑です。
これは半地下神殿からカラササヤと呼ばれる大きな神殿?を見たところ。階段の向こうに門があり、その奥には石像が見えています。階段は一つの石から掘ってあります。
カラササヤはご覧のようにかなり大きな建築物です。石の壁が2重に取り巻いています。
後ろのほうはこんな感じ。この建物の対角線上を夏至と冬至の日に太陽が通過するのだそうです。
石の壁は近くで見るとこんな感じ。大きな石と小さな石の組み合わせでできています。
これは排水溝です。こんな昔にちゃんと良く考えて作ってあります。
内部にはモノリートと呼ばれる石像があります。これはポンセと名づけられているもの。手の特徴からこれは男性の神様だそうです。
ポンセの基部。模様がついています。
ポンセの背中。良く見ると神様や複雑な模様が線刻されています。
こちらはエル・フライレと呼ばれるモノリート。かなり痛んでいます。
これが有名な太陽の門。人と比べると意外に小さいのがわかります。でも一枚岩から作られたものです。ひび割れは地震によるものだそうです。元々はここではなく、ピラミッドの正門として建っていたそうです。
近くによるとこんな感じ。元々は金で覆われていたそうですが、スペイン人が全部持ち去ってしまいました。上にある絵はカレンダーだと言われていますが本当のことはわかりません。
これが裏。
そしてこれが太陽神?の部分の拡大です。